妊娠19週:おなかの赤ちゃんに話しかける、読み聞かせる、歌う
公開日:
妊娠のこの時期になると、何か変化を感じ始める方が多いようです。おなかが目に見えて大きくなり、胎動らしきものをふわりと感じる瞬間が増え、赤ちゃんの存在がより身近に感じられてきます。「おなかに話しかける」という行為が、不思議なことではなく、ごく自然なことに思えてくるのも、ちょうどこのころです。
聴覚は今どのように育っているのか
赤ちゃんの耳は数週間前から形成が進んでいて、19週のころには聴覚に関わる構造がさらに発達しています。音はお母さんの体の中を通るとき、壁越しに音楽を聴くようなこもった柔らかい響きになります。その中でも、体の内側から直接共鳴するお母さんの声は、赤ちゃんがもっとも身近に感じる音のひとつになっていきます。
最初は照れくさく感じるのはなぜか
おなかに話しかけることを恥ずかしく感じる方はとても多いです。職場にいるとき、家族と同居しているとき、あるいは返事のない相手に声をかけることに慣れていないだけで、そう感じるのはごく自然なことです。決まったやり方がある訳ではなく、話しかける量に「これだけ必要」という基準もありません。眠る前にそっとひと言添えるだけでも、お茶を入れながら鼻歌を歌うだけでも、それで十分な始まりになります。
気軽に始められる方法
どこから始めればよいか迷ったときは、こんな方法を試してみてください。
- 今していることを声に出してみる:料理の内容、歩いている場所、窓の外の天気など。
- 読んでいるものをそのまま音読する:小説でも、ニュース記事でも、なんでも構いません。
- 知っている歌を歌う、または鼻歌を歌う。小さな声でも、音程が外れていても大丈夫です。
- 好きな音楽をおなかの近くで流す。赤ちゃんにはその音がやわらかく届いています。
- 眠る前に「おやすみ」、目覚めたときに「おはよう」と声をかける。
どれも特別な儀式にする必要はありません。毎日の何気ない流れの中に、そっと織り込むだけで十分です。
話しかけることで複雑な気持ちが湧いてきたら
おなかへの語りかけを、温かく喜ばしいと感じない方もいます。以前に流産や死産を経験されていたり、今回の妊娠に不安や不確かさを抱えていたりする場合、赤ちゃんに話しかけることで悲しみや恐れ、あるいは自分を守るために築いてきた心の距離が呼び起こされることがあります。それは十分に理解できる、自然な反応です。気持ちが整う前に無理に「つながろう」としなくても大丈夫です。自分のペースで進むことは、決して失敗ではなく、自分を大切にすることです。
次の健診で確認したいこと
19週のころは妊娠中期の超音波検査が近い時期でもあり、気になることが多い時期かもしれません。赤ちゃんの発育について、この時期に何を感じ取れるのかについて、あるいは体の変化や胎動の感じ方など、気になることがあれば、担当の医師や助産師に遠慮なく相談してください。「こんなことを聞いてもいいのか」と思うような小さな疑問でも、聞く価値があります。受診前にメモを書いておくと、伝え忘れを防ぐのに役立ちます。
参考情報: NHS
この記事は一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。ご自身や赤ちゃんの健康については、医師または助産師にご相談ください。